クレカ積立は、月5万までとなっています。
これは、国の規制で月10万を超えない様にする為で、
特定ケースで2ヵ月分が重なってしまうケースが発生した際、
月5万なら設定上限額の10万に収まるので、最大5万迄になっている模様です。
それについて、tsumiki証券がクレカ積立で月10万迄のサービスを開始しました。
この件について、少し考えてみたいと思います。
◇tsumiki証券とは
エポスカードでクレカ積立が出来る証券会社で、
数本の投信積立が行えるという特殊な証券会社です。
NISAにも対応していますが、扱っている投信が微妙(コストが高い)為、
正直言って投資対象としての魅力はほぼありません。
存在意義としては、
「エポスカードのクレカ積立が100万利用の対象になる」
この1点のみかと思います。
ポイ活界隈では、エポスカードはゴールドをお持ちの方が多いと思うので、
エポスゴールドを所持している場合での評価を考えたいと思います。
◇月5万を超えたことのインパクト
楽天証券で楽天キャッシュをクレカでチャージした分も含めて積立をする方法以外で、
純粋なクレカ積立のみで月5万を超えるというインパクトは大きいです。
誰もが「他の有力証券会社が扱うクレカ積立も追随するのか?」と
期待の目を向けている事でしょう。
ただ、言ってしまうとそれだけなんじゃないかな・・・と思ったりします。
◇致命的なデメリット
そもそもtsumiki証券はコストが高い投信しか販売していない為、
長期で資産形成する目的なら、他の証券会社で実施する方がずっとお得です。
コストが0.5%高い投信を年120万ずつ積み立てをした場合、
年間1.6万のポイントを得られるのは魅力に感じます。
然しながら、10年も積み立てを続けた場合、「年間」コストが6万割高になります。
保有残高が300万ぐらいが、ギリギリ年間の取得ポイントを上回る水準ですが、
それなら低コスト投信を別証券会社のクレカ積立で行った方がずっと良いです。
◇利用してメリットが出る層は?
エポスゴールド所持者でtsumiki証券を利用している人は、
大きく分けて2種類いると思います。
①ボーナスポイント到達までの不足分を埋めたい人
年数十万のカード利用しか見込めないが、ボーナスポイントを得る為に
比較的少額をクレカ積立で利用して100万到達しようとする人。
この辺りが元々想定されていた層だと思います。
この辺りの人は、月10万の枠を必要としていません。
②即売り勢
即売り勢は維持コストが高い点はあまり影響が無く、
購入時に得られるポイントが大きい事が何よりメリットを出し易いです。
その為、月10万まで増枠されるメリットを最大限享受できる人達だと思います。
ただ、証券会社側にメリットがあまりありませんね。
(売却時のコストで稼ぐ、という事も可能ではありますが・・・)
◇やはり・・・
クレカ積立の上限額問題に一石を投じた面はありますが、
即売り勢以外には、ほぼ影響のない部分かな、と思います。
これなら、低コスト投信の品ぞろえを増やした、ぐらいのニュースの方が
ずっと歓迎ムードで迎えられるのではないかと思います・・・。
せめて、最近話題のインド特化とか、そういう尖ったものを出していれば、
刺さる層もいるのかもしれませんけどね。