無気力社畜のブログ

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インフレ率と債券について

債券の購入要否を真剣に考えてみました。

 

◇インフレ率について

債券を購入する上で、ネックになる点の1つがインフレ率です。

インフレ率2%程度でも、30年少々で物価は約倍になります。

インフレ率が3%で推移したとしても驚けない状況になってきているので、

物価が倍では収まらず、3倍以上になっている可能性すらあります。

 

年金はそこまで増額されないので、国民が自力で補填する必要が出てきます。

年金のインフレ率反映は、実態ほどは反映してくれなそうですから、

インフレが続いていくと、年金額は生活費の何割かまで低下していきそうです。

・・・これは、国が国民へNISAでの運用を促すのも、納得ですね。

 

◇債券の利回り

最近は米国債などの債券が高いと話題になっていますが、

仮に長期で保有する場合でポイントになるのは、

 ・最初の運用資産額

 ・運用利回りとインフレ率の利回り差分

この2つでしょうか。

 

色々試算してみると、債券って本当にインフレに弱いです。

インフレ率2%の中で、利回り5%で100万円分の債券を購入した場合、

現時点では5万/年を貰えて、それで買い物が出来ます(税金引いたら4万)。

30年後も同じ様に5万円を貰えますが、物価の価値が上がってしまう為、

現在なら2.5万円で買える物しか買えなくなっています。

 

そして、その頃に債券が償還され、元本100万が戻っててきたとしても、

この100万の価値が現在の50万程度しか無い訳です。

そう考えると、債券が4-5%でもそこまでお得とも思えないですね。

お金持ちが10年物の米国債等を購入して、償還になったらまた買い替える、

みたいな行動をしている例を聞いた事があります。

確かにインフレ率が大きく高騰しない限りは、10年以内なら大きな火傷にならず、

多少のインフレ率でも利益を見込めるので、丁度良い塩梅なのかもしれません。

 

最近は米国債の利回り4-5%ですが、利下げによる債券の価格上昇を見込んで、

利下げされる前に長期の債券を購入しましょう、という意見があります。

これも長期で保有し続けるのではなく、短期~中期で撤退出来れば悪くないですね。

ただ、思う様に利下げが進まず、高インフレ率が何年か続いていくと、

損しちゃうんですよねぇ・・・・。

 

◇結論

昨今の債券推しへの結論は

 ・償還まで保有するなら、長過ぎない物を選ぼう。

  但し、あまり長いと為替の動きで損をするリスクが高まるので、

  そこまで長くも短くも無い、10年そこそこまでの物を選ぼう。

  (円高が多少進んだ場合は、参入チャンスの可能性が高まる)

 

 ・利下げに伴う債券価格上昇による利益を見込むのはアリだが、

  想定よりも利下げに時間を要し過ぎる様であれば、

  撤退出来る様に事前に撤退ラインを決めてから参入しよう。

 

という感じでしょうか。

私にはタイミングを見て決断する、というのが出来そうにないので、

なかなか難しいですね。

実効金利やインフレ率推移、為替の動向等を見極めて、

必要に応じて参入を検討したい所ですが・・・。