無気力社畜のブログ

社畜が怠惰に過ごせるリタイア生活を目指すブログ

〇〇円あれば人生が変わる!!

表題の様な見出しのブログやYoutube動画等をよく見かけます。

投資関連では、「1000万」「3000万」「5000万」辺りが多いですかね。

 ”運用益(複利効果)の大きさを実感出来る金額だから”

という感じの説明ロジックのものが多いでしょうか。

 

◇運用益/複利の力についての説明

運用利回りが5%の場合、元手100万では5万だが、元手1000万なら50万になる。

50万は1~3カ月生活出来る金額の規模であり、運用益を実感出来る、みたいな。

虎の子の資産を利回りの突出した高配当株に全て突っ込める人が、

世の中にどれだけ存在するかはさておき、違和感はありません。

 

複利の力の実感ついては、人によってはもう少し高額を主張する人も多い印象です。

具体的には、3000万ぐらいを挙げている人が多いでしょうか。

3000万で利回り5%だと、年間150万が勝手に資産として積み上がり、

翌年はその150万にも利回り5%が掛かっていく。

複利効果というのは本当に大きいですからね・・・。

 

◇3000万という金額

運用利回り4-5%で120-150万の運用益になりますので、

それだけで、一般の投資している人の入金力よりも高い水準ではないでしょうか。

更に自分でも投資に向けて入金しているのであれば、

資産の増加ペースが目に見えて増えてくる事を実感出来ると思います。

 

また、3000万円という金額辺りから、セミリタイア可能だ、という論調も増えます。

3000万で5%配当銘柄を保有すれば、税引後4%で年120万貰えるので、

月10万は不労所得にバイト代を幾らか足せば、それで生活費を賄える。

実際、大きな計画外の問題が発生しなければ、その通りだと思います。

 

ただ、ただその辺のバイトをする形だと、高齢になってバイトをクビになった際、

厳しい状況に陥る可能性もそんなに低いものではない気がします。

なので、自力で稼げる当てがない場合は、もう少し余裕が欲しいですね。

 

◇5000万という金額

運用利回り4-5%で200-250万の運用益になりますので、

年収300万前後の方の手取り収入と同等になります。

つまり、独身の方でも、共稼ぎで年収300万ぐらいのパートナーが、

その手取り収入全てを投資に捧げてくれる様な状態ですね。

資産増加ペースの増加もありますが、年200~300万の入金力だった場合、

運用益の方が高くなる年すら出てきます。

なので、今後の働き方や運用について、考える切っ掛けになり易いですね。

 

また、5000万という金額辺りからは、フルリタイア可能という論調が増えます。

内容としてはLean Fireに該当しますが、持ち家等だったりすると、

十分な生活が可能な方も居ますので、フルリタイアの入口的な金額です。

個人的には、周囲よりもかなり節約可能な方を除けば、

5000万ではフルリタイアは少々厳しいと思う金額です。

 

ただ、セミリタイアをするのであれば、5000万はかなり余裕を持てる資産です。

4%で年200万(月16.6万)、3%にしても年150万(月12.5万)の不労所得になり、

それだけで質素な生活なら可能で、そこに5~8万/月のバイトをすれば、

貯蓄に回すお金すら出て来そうな資産状況になります。

 

これらの試算は「元本を取り崩さずに運用益のみ利用する」場合の話なので、

徐々に取り崩していく事も踏まえるなら、もう少し余裕のある生活費に出来ます。

50歳前後まで働いてリタイアした人だと、年金もそれなりに見込めるでしょうから、

それを見越して取り崩していくのはありかな、と思います。

ただ、取り崩し過ぎて後で足りなくなる状況にならない様、本当に注意は必要ですが。

 

 

◇1億という金額

投資としては、一般的なサラリーマンなら一つの到達点とすら思える金額ですね。

運用利回り4-5%で400-500万の運用益になりますので、

年収500~650万ぐらいの方と同程度の収入規模です。

 

ここまで貯められる人は、稼ぐ能力がバグっているか、節制している人です。

前者は超レアですから、基本的には「ある程度稼ぐ倹約家」なのでしょうね。

倹約家の場合は、1億は過剰な資産になりかねない水準になります。

 

実際、早期リタイアに興味が無く、試算した事が全くない人に

「早期リタイアするなら幾ら必要だと思う?」

と聞かれた際、一番多く答えそうな金額じゃないかと思っています。

「それだけあれば十分」と思われる金額の入口ですね。

 

利回り4%なら年400万(月33.3万)、3%でも年300万(月25万)の不労所得であり、

年金を一切貰えなくても生活可能な水準ではないかと思います。

更に運用益に加えて年100-200万を取り崩す程度であれば、

元本が大きいので、大きな問題にならないという、素晴らしい領域です。

減り切って問題になる前には、年金を貰える様になるでしょうしね。

 

ただ、相続や宝くじ当選以外で、この水準に達するのはかなりレアだと思います。

投資センスが高い、収入が数千万以上等と突出している、といったケースを除けば、

容易には達成出来るのは、倹約志向のパワーカップルぐらいではないでしょうか。

単独で実現するのは、本当にコツコツ頑張れる人ぐらいだと思います。

 

仮に手取り年収600万(年収800万円台前半)で30歳の人が、

収入の半分を貯蓄するぐらいの堅実な生活をしたとしても、63歳まで掛かります。

利回り5%で複利効果を享受しても、50代になりますから、かなり険しい道です。

 

私の様に妻子が無く独身で、大した趣味もなく、ただ積み上げ続ける様な、

そんな悲しい存在なら、気付いたら達成してしまっているのかもしれませんが・・・。

 

◇人生が変わる金額

生活スタイル次第で、人生が変わる金額も変わります。

 

①定年まで働き、日々の生活を豊かにしたい人(これがマジョリティです)

セミリタイアを目指す人

③フルリタイアを目指す人

 

①定年まで働き、日々の生活を豊かにしたい人

このパターンは、どれぐらいを目指すかにもよるのですが、

「毎月〇万円がお小遣いとして得られる」状況を実現出来ればOKだったり、

後述の②にも関連しますが、低収入でも残業・休出の無い仕事に転職して、

プライベートを充実させたい人も居るでしょう。

 

お小遣い目的なら、1000万程度を投資出来れば良いと思います。

高配当銘柄で税引後3~4%程度を目指せば、月3万前後のお小遣いになります。

妻子持ちリーマンのお小遣い額相当になると思うので、十分ではないかと。

 

プライベートをより充実させたい人で、定職に就き続けるのであれば、

後述のセミリタイアを目指す人よりも資金は少なくても済みます。

こちらは1000~3000万の範囲で実現出来るのではないでしょうか。

世の中にはFIREの派生形が沢山ありますが、BaristaFire辺りのイメージでしょうか。

 

尚、個人的にはCoast Fireがセミリタイア(Side Fire)のイメージです。

 

※FIRE種類

 Fat Fire  リッチなリタイア生活を送るお金持ちのFIRE

 Lean Fire  質素な生活を送るFIRE

 Barista Fire 資産を確保した後はフルタイムだが、緩く働き続けるFIRE

 Coast Fire 資産の運用益と、パート・アルバイトで得た収益で生活するFIRE

 

セミリタイアを目指す人

 日本の平均的な生活費から大きく逸れない範囲の生活をする前提であれば、

 達成金額は2000万~8000万ぐらいでしょうか。

 

 単身者の平均生活費は16-17万で、これは持ち家の人も含まれており、

 住居費が2.6万程度の金額になっています。

 賃貸暮らしであれば、そこに数万が加算される筈です。

 多少の余裕を持った生活をしたいのであれば、更に数万が加算されますね。

 現実的には20~25万前後(年240~300万)は平均的な支出と言える範囲かと。

 

 資産8000万でも、利回り3%だと年間240万の運用益となり、

 プチリッチな生活をするには若干足りませんので、

 それをバイトで稼いで暮らす、という人も居ます。

 

 とは言え、セミリタイアを目指す多くの人は、その水準を想定してはおらず、

 Lean Fireを志向していると思います。

 その場合は、上述の通り3000万辺りが最初の目標金額になるのでしょう。

 個人的には、失職してもLean Fireに移行出来る5000万規模を目指した方が、

 将来不安に苛まれずに済んで良いんじゃないかな、と思いますけども。

 

③フルリタイアを目指す人

 生活費を絞れる人だと、少ない資産でも実現出来る訳ですが、

 一般的な範囲内だと、5000万辺りがフルリタイアを実現する資産額の下限でしょう。

 Lean Fireに分類される生活なら、その辺りが検討する下限の金額です。

 持ち家等、少ない資産でも支出を抑えられる条件が整っていれば、実現可能でs。

 ただ、賃貸暮らしなら8000万や1億ぐらいを目指す事になる気がします。

 

 このリタイア資金である8000万や1億を目指す過程で、

 運用残高が3000万、5000万に到達してくると、本当に複利の力を体感できます。

 マイナス利回りになる年もあれば、大きく増加する年もありますが、

 給与からの入金額を上回る年が出て来ると、リタイアを意識する様になりますね。

 

 独身でリタイアを目指す場合、「運用益だけで生活費を賄う」場合は

 8000万や1億等の規模が必要ですが、運用益では不足する分を徐々に取り崩せば、

 もう少し少ない金額でリタイアは可能です。

 私の試算上は6500~7500辺りで実現出来そうだな、と感じています。

 ただ、老後に専用施設に入居する等、想定外の支出があるかもしれませんし、

 そこで惨めな思いをしないで済む程度には、資産を作るつもりです。

 

 ※ただ、我武者羅に老後資金を作るだけの日々は勿体無いので、

  ここ数年は労働時間を抑え、支出を増やして、生活の質向上を目指しています。

  Barista Fire⇒Coast Fire⇒通常のFireみたいな形で、徐々にシフトしていき、

  いきなり生活を激変させて「こんな筈では・・・」という状況を防ぐつもりです。

  目下の課題は、趣味作りだなぁ・・・資産作りよりも私にとっては難問です。