最近は全世界株(オールカントリー)がに人気です。
昨年くらいまではS&P500一色だった気がしますが、人気は移り変わりますね。
私もS&P500を中心に積み立ててきていますが、
新NISAで何を積み立てるかを考えたいと思っています。
候補はオールカントリーとS&P500です。
◇インド株について
最近の人気急上昇のインドも興味はありますが、
「メインにするか」と聞かれたら、流石にそれは選択し難いと思っています。
今年の一般NISAでは、インド投信を120万円分購入しましたが、
こういう試算の一部で試すならともかく、運用のメインにインドは選び難いです。
若い時期なら、賭けてみるのも面白いんですけど、私も既に43歳。
早期リタイア志望の43歳って、資産形成の道程としては、
一般的な60歳近辺の位置、つまり終盤になると思っています。
そこでインド一点集中みたいな賭けに出るのは、難しいですね。
一番国力が上がりそうな国、という意味ならインドで間違いないと思っていますが、
外国人が投資して、大きなリターンを得られるか、と言われると不透明です。
インドと言えば、人口が世界一になり、金融やITでの躍進が目覚ましく、
経済面でも今後派遣を狙っていく候補の筆頭国の1つと見られています。
一方で、独自の社会制度によって国民の何割かは職種の選択すら自由ではなく、
銀行に預けたお金も自由におろせないルールがあり、
製造業で成長する為に必須で、長年の課題であるインフラの脆弱性も残っています。
周辺国との紛争も絶えない、カントリーリスクのある国でもあります。
成長性も懸念もピカイチな国、だと思っていますので、
資産の一部で試したいですが、資産の全てを賭ける対象には出来ません。
◇オールカントリー
新NISAでは、積立投資枠はオールカントリーにしようと思っています。
迷って結論を出せなかったら、残り全てもこれに寄せるのもアリな投信です。
8資産均等辺りは、見た目は手堅そうですが、資産のバランスは良くないので、
手堅く運用するなら、これだと思います。
47か国の大型株のみなので、イメージ程には分散が効かない懸念はあるものの、
低コストの分散投資としては、かなり優秀な部類だと思っています。
懸念があるとしたら、先進国/新興国に広く分散される事による利回りの低下です。
欧州は経済面で希望が見えませんし、中国も明らかに落ち目になっているい峰で、
勢いのある国の株式の割合は、そこまで多くない状態になっています。
6割の割り合いを占めている米国株の成長が利回りをけん引してきましたが、
それも他の先進国等が足を引っ張り、S&P500より利回りが低い状態でした。
大きくけん引していた米国株式の成績が振るわなくなった場合、
利回りがどこまで落ちるのか正確に分かりませんが、大分低そうに思います。
◇S&P500
ここ5年での私の主な投資先は、S&P500の投信でした。
注力と言うと凄い突っ込んでそうな印象を持ちますが、
一括ではなくて積立で徐々にシフトさせてきたので、
5年掛けてやっと資産の3~4割までを占める様になった感じです。
今の割り合いで投資していくと、リタイア時点(想定48歳)での資産において、
恐らく7割以上がS&P500になるでしょうか。
ただ、当面は低迷しそうな感じがヒシヒシとしており、迷い所でもあります。
10年ぐらい低迷した後、また天下を取るレベルで上昇してくれるなら、
低迷期に頑張って拾っておくのは、理に適っているのですけどね。
やらない前提ですが、それこそ下落を確実視しているのであれば、
今保有している投信も一旦利確して、ある程度下がってから買い直した方が
資産効率はずっとよくなる筈ではあります。
そういう上げ下げのタイミングを見計らって売買出来ないから、
インデックス投信に特化したので、そういう動きはするべきではないのでしょうが。
仮に当面下げたとしても、また上がると信じられるかで言えば、
S&P500は信じられる対象かな、と思います。
売却してタイミングを図る様な行動は取らずに、価格が半減しても耐えられます。
ただ、より傾倒して良いかはちょっと躊躇している、という状況です。
資産の4割が半減しても2割減ですが、7-8割の半減は4割近い下落になります。
リタイアしている時期にそこまで落ち込まれると、リタイア計画が危ういです。
破綻するとは言いませんが、余裕は明らかに減るでしょうし、
バイトを始める・増やす様な動きが必要になる筈です。
長期の資産形成という観点で見れば、S&P500を運用の軸に据えても良いと
今でも思っていますが、リタイア開始時期がその低迷期に辺りそうな状況で、
更にそこに突っ込めるかというのが問題になります。
私がまだ30歳ぐらいで、リタイアまで15年以上はあるのなら、
強気でBuy&Hold作戦で行けば良いのですけど。
◇債券
成長性は無いのですが、リタイア時期が迫ってきている昨今では、
債券という選択肢の是非にも頭を悩ませています。
NISAの対象ではないので、2割が税金で取られますが、超安定資産になります。
ただ、インフレに無力な所が一番のネックです。
日本人として、まだデフレ時代のイメージがこびりついていますが、
今後は当面はインフレ(スタグフレーション)の方向でしょうから、
それを考えると手が出ないんですよね。
もしも、ここ1年少々の物価上昇を身近に感じる前で、且つ円安に大きく動く前に、
昨今の高金利になっていたら、債券に飛びついていたかもしれません。
(物価上昇や為替を置いて、金利だけ高騰する訳ないんですけどね・・・)
◇総評
悩ましいですねぇ・・・・。
1月に一括ではなく、月30万積み立ての保険を掛ける形でにして、
当面は10万オルカン、20万はS&P500の形に心が傾いていますが、
30万オルカンで暫く様子見もありかな、という迷いですね。
ただ、S&P500を軸にしつつ、有望な国(インド、インドネシア、ベトナム等)の
インデックス投信も買う形の方が、オルカンよりも良さそう、
という感じはするのが悩ましい・・・。
コストが高くなるデメリットはあるものの、
「有望国の投信利回りーオルカン利回り > コスト差」
になるなら、そっちの方が良いんですけど。
まぁ私も良い年齢になってきてしまったし、
安定を選ぶならオルカン、次点でS&P500なんだろうなぁ・・・。