S&P500に積立投資する前提で、年代別にどの様なスタンスで投資するべきか、
ざっくりと検討してみました(全世界株式等でも似た様な話かと思います)
※基本的にはETF/投信について整理した記事の続きです。
hatarakitakunai1980.hatenablog.com
◇年代別のおススメ投資方針
私の考える年代別のざっくり投資方針は以下の様なイメージです。
尚、本件は新NISA枠は時間を掛ければ埋められるマス層上位から、
1億少々の資産まで増やす、最終的にギリギリ富裕層に到達するかどうか、
ぐらいの人を想定して書いています。
(20代はマス層から始めて、上位勢は40-50代で富裕層到達するぐらいのイメージ)
・20-30代へのおススメ
優良な低コスト投信(再投資型)への積立が主流だと思いますが、
私は前記事の通り、NISA口座で米国ETFを購入する形をおススメします。
年間のNISA枠を使い切れてない状況なら、分配金でNISAでETF追加購入し、
年間のNISA枠は使えている状況なら、特定口座で投信の積立に充てましょう。
追加積立をクレカ積立で対応すれば、効率良く投資出来ます。
この時、特定口座でする追加投資は「投信」です(ETFと間違えてはいけない)
NISA枠が埋まった後は、当面は特定口座で投信積立を続けるのみです。
尚、資産を十分に構築し、(早期)リタイアまでの期間が短い場合は、
特定口座の投信も、一定数をインカム主体へ切り替えても良いと思います。
・40-50代へのおススメ
30代までと同様、NISA枠が残っていれば、NISAでETF購入優先です。
再投資を止めた場合、このETFはインカム資産として、収入を与えてくれる
とても大切な存在になる想定です。
NISA口座の対応完了後は、特定口座で投信を積み立てを継続しますが、
ある程度十分な資産額になってきたら、投資先を安全資産に振り分けていく、
という対応も必要になってきます。
S&P500は比較的信頼出来るものだと思っていますが、株式はリスク資産です。
余裕があれば、債券等の安全資産も一定保有しておくのがベターです。
リスク資産が十分にあれば、安全資産に一部切り替えても良いですが、
そこまで余裕を持って資産を積み上げられている人は少数でしょう。
なので、現役終盤の投資先に安全資産も組み込むのが現実的だと思います。
尚、2022年終盤から米国債券が買い時を迎えています。
そういう別資産に一時的な買い場があれば、投信の積立資金を振り向けてでも、
債券を購入しておく行動を取っても良いと思います。
※特定口座の積立投信について
特定口座の投信をインカム主体に切り替える場合について、
異論も多いと思いますが、私個人的には、
「S&P500連動の投信→ETFに切り替える場合」という前提付きで、
リタイア時の一括切り替えで良いと思います。
理由は、S&P500連動資産同士であれば、いつ投信からETFへ切り替えても、
リスク面では大きく違いが生じない為です。
暴落時でも上昇時でも、基本的にどちらも連動して上下します。
違いは再投資効率が落ちるのみなので、切り替えるのであれば、
再投資しない状況、つまりリタイアタイミングで実施するべきです。
一部は再投資を続けても良いですが、それは投信のまま置いておくべきです。
・60代以降へのおススメ
リスク資産を保有し、NISA枠が余っているなら、
手持ちの資産をNISAで無税化する事が最優先です。
必要なら安全資産の積立も行ない、リタイアをするタイミングで、
特定口座の資産をインカム目的のものへ切り替えていきましょう。
判断力低下への対策として、売却タイミングを判断しなくて済む様、
たこ足ではない範囲で、特定口座もインカム主体のETF等に切り替えて、
余裕があれば、一部を安全資産に振り分ける形が現実的でしょう。
色々書きましたが、ざっと表現するなら
・年齢が上がってインカム重視の資産(ETF等)へシフトしていく前段階として、
NISA枠でS&P連動の米国ETFを埋めていきましょう(20~40代)
・特定口座をETF化するのは、リタイア時一括(50~60代)
・その他安全資産は、リタイア前の投資先として積み立てよう(50~60代)
という感じでしょうか。
◇現状の自分の積立状況
40代前半の私は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)をメインに積み立てていますが、
40代から始めた一般NISAでは、米国ETFを購入しています。
その中でSlim米国株式に近い値上がりと、無税分配を半永久的に得られる、
というのは非常に魅力的で選択しました。