冒頭はどうでもいい話ですが。
◇なぜ生涯「年」収?
「生涯年収」って、変な言葉だと思うんですよね。
「生涯」なのに「年収」って・・・。
年収を「年間月収」と表現するみたいな感じでしょうか。
個人的には「生涯収入」とか、「生涯賃金」とか、
そういう言葉ならすんなり入ってくるのですが・・・・。
なんで「生涯年収」という言葉が定着しているんですかね。
◇生涯収入の平均値
職種によって結構差がある様ですが、大体2.5億ぐらいみたいですね。
総合商社や金融等は、男性なら3億を超えている様ですが、
男女平均なら、どの業界でも3億を切っています。
退職金・年金を含めずに生涯収入を2.5億で一旦考えるとして、
手取りは1.8億程度ででしょうか。
◇一般世帯の簡易シミュレーション
4人家族で子供二人を大学まで出す場合、
子供一人に2000万が相場なので、計4000万が掛かります。
老後は年金+2000万あれば良いという統計があった筈なので、
2000万を残すなら、1.2億が年金給付開始までに使える事になります。
勤労世帯の夫婦二人の生活費平均が25万、年間300万で40年でちょうど1.2億ですね。
◇独身の場合は?
まず、子供向けの資金4000万が不要です。
単身者の生活費は、年代によっても平均値は異なりますが、月16~20万少々です。
二人暮らしより4~5万程度低く見れば良いと思います。
月20万の生活費になるとして、年金給付までの45年で10800万ですね。
これに年金給付開始までに2000万残すなら、約1.3億程度が必要になります。
ちなみに月25万の生活費なら1.6憶、月30万の生活費なら1.92億が必要です。
尚、これらは手取り額なので、生涯収入の金額は3割程度多くなります・・・。
月25万迄なら世帯持ちより少なくて済みますが、月30万の生活水準になってくると、
平均年収~平均より1割増ぐらいの人が定年まで働いた場合に実現可能な金額です。
(月30万って、そもそも平均年収ではやや無理な生活水準ですからね・・・)
◇自分の場合
私は月25万の生活費で諸々試算していますので、
1.6億の生涯収入(手取り)を目指すべき、という所ですね。
ただ、この金額は「定年まで働いた場合」のものであり、
アーリーリタイアする場合は、年金が減ってしまいますので、
より多くの資金を確保しておく必要があります。
1.6億ではなく、1.8~2.0億の生涯収入(手取り)が必要、という話になりかねません。
可能かと問われれば、時間を掛ければ可能かもしれませんが、
60歳付近になるんじゃないかと思われます。
つまり、ただ貯金を積み重ねるだけでは、
月25万(年300万)支出の生活水準のアーリーリタイア実現は、私には無理です。
この差をどうにかする為の運用であり、複利効果の活用になる訳で。
◇運用について
早く資産を積み上げて活用する、複利効果の基本中の基本ですね。
私も若いとは言えない年代に入ってきましたが、
仮に80歳等まで生きる場合には、まだまだ道半ばです。
その期間に複利効果を享受し続けるのは、本当に大きいです。
上述の様に、生涯収入を積み上げてリタイアしようとしたら、
私の想定する生活水準は60歳付近まで達成出来そうにありません。
しかし、運用を組み合わせれば、40代での実現が視野に入ります。
私自身、複利効果をきちんと享受出来る様になってきたのは最近です。
S&P500への投資は2018年からですし、金額を上げて本格的に積み上げ始めたのは
2020年からなので、本当に周回遅れで始めた状態です。
それでも、複利効果を得られて、40代でのリタイアを視野に入れられるのです。
後発という事で、多少無理して積立額を大きく設定していますけどね。
※インデックス投資でも、複利効果を最大化するなら、一括投資がベターです。
私はその度胸が無いので、苦肉の策で積立額増やして対応している状況。
最近のインデックス商品は、本当に優秀になりました。
今の若い人なら、無理ない範囲でその辺りを新NISAの中で、
且つクレカ投信で積み立てておけば、もういう事無いですね。
(余裕があればIdeco併用も可)
正直、羨ましいと思ってしまいます。