色々な所で、年度末は決算に向けたセールを見掛けます。
私の記事にちょくちょく書いている「ebookjapan」でも、
最近は50%offや50%還元のキャンペーンが毎週の様に繰り返されています。
頻繁にやり過ぎて、少し不安になる程です。
通常がこの状態であれば、便利に使えるのでラッキー、というだけの話ですが、
普段に比べると、最近のセールラッシュはちょっと異様なペースかな、と思います。
なので、ちょっと考えてみました。
◇セールの理由(予想)
直近のセール連発は、恐らく決算に向けた現金確保が最大の理由なのでしょうね。
恐らくは親会社から、直近でノルマを提示されたんじゃないでしょうか。
事前に提示されていたら、こんなに年明けからバタバタ感のあるセール乱れ打ちを
繰り返す様な事はせず、もっと計画的にやるのではないかと。
もしも、電子書籍市場での地位低下に対応する為、
高還元でシェアを伸ばそう、みたいな話であれば、歓迎しますが・・・・
それは無いんじゃないかな、と思いますね。
◇セールの反動
ebookjapanでは、金曜に大量にポイント還元してくれるセールを行っていますが、
新刊の場合は、1か月間はそのセールの対象外にされてしまっています。
その為、お得に利用するユーザーは、発売後1か月遅れで購入しています。
しかし、今月は新刊も50%off or 還元セールの対象に含められています。
つまり、本来なら翌月に購入される新刊を、2022年度中の売上に含められる様に
多少無理をしてでもセールを連発して売っている状況です。
新刊の翌月購入を先食いしますので、それだけでも来月の売上は低下します。
現在の大還元セールと比べると、常設の還元率は見劣りしますので、
余計に買い控えが発生するでしょうね。
それをしてでも、売上をどうにか取ろうと必死になっています。
苦しいのかなlあ、ソフトバンク・・・・。
尚、ebookjapanのシェア低下?も、何かしら寄与しているのかなぁ、
とも思ったりしています。
◇他の電子書籍サイトの台頭
私が電子書籍を本格的に利用し始めてから結構経ちますが、
当時は、Kindle以外は何社かが電子書籍サービスに取り組んでいたものの、
漫画であれば、Kindle以外だとebookjapanがダントツだったと記憶しています。
しかし、近年は様々な電子書籍サイトが台頭してきました。
最近の電子書籍サイトの満足度やシェア等のランキングでは、
他の電子書籍サイトが上位にランクインしています。
ebookjpanも、総合力等のランキングなら比較的上位に名前を連ねてきますが、
個別の評価項目ランキングでは、名前を見かけなくなってしまっています。
◇Yahoo傘下になった影響
ebookjapanは、元々は独立した電子書籍サービスだったのですが、
Yahoo傘下に吸収され、ソフトバンク系のユーザーにとって
お得に使えるサービスに変化しました。
ただ、ソフトバンク系以外の人の方が、日本にはずっと多い訳です。
独立系だった頃と比べれば、アプローチ先の間口の広さは狭まっています。
Yahoo利用者がふらっと見ていく、という事は増えたかもしれませんが、
本格的に電子書籍を利用する為にリサーチしたユーザーの場合、
ソフトバンク系のユーザー以外は、見送るケースも増えたのではないかと。
実際、ebookjapanをお得に使うなら、
・PayPay残高払い
・携帯がソフトバンク系
という条件が前提にあるサービスです。
元々利用していた人は、ドコモやauユーザーも結構いた筈ですが、
最大効率で利用するにはソフトバンクやワイモバイルの契約が必要となってしまうと、
国内でのシェアとしては当然落ちますよね。
実際、私も何度も他サービスへの移行を悩みました。
面倒だから現行維持、という感じで、惰性で利用してきた感じです。
結局、先月にワイモバイルを契約して、本格的に活用する方針にしましたが。
(ワイモバイルの端末は、デスクの隅に据え置き放置されています・・・)
Yahooに吸収された経緯は分かりませんが、
色々な電子書籍サイトが台頭してくる中では、
ただシェアを落とし続けて消えてしまう、という判断をしたのかもしれません。
独立系として広くユーザーを呼び込んで、緩やかにシェアを失っていくよりも、
訴求対象が狭くなっても、確実に一定のユーザーを確保する判断なんですかね。