楽天証券での投信積立は、あまり考えて来なかったのですが、
調べる限り、現時点では恐らく最も高還元のルートになっています。
なので、それらについて、整理したいと思います。
◇楽天キャッシュについて
楽天証券での積立ですが、
・現金
・楽天キャッシュ
があります。
楽天カードは月5万迄、楽天キャッシュも月5万迄が積立上限額となっており、
楽天カードの積立は月0.2%、楽天キャッシュの積立は月0.5%のポイント還元です。
「楽天ギフトを安く調達出来れば、お得な投資が可能」
です。
以下、楽天ギフト(楽天キャッシュを安く収集出来るルートを確認してみます。
◇ファミペイでPOSAカード購入
ファミリーマートにおいて、0か5のつく日にファミペイでPOSAカードを
購入した場合、通常の還元率0.5%に1.5%を加算するキャンペーンが続いています。
尚、クレカでチャージする場合、第2/第4金曜に3000円以上をチャージすれば、
お得なクーポンを貰えるので、更にちょっとお得です。
①ファミマTカード
上限額:月100万(POSAカード購入特典は20万迄)
還元率:2.5%+α
ファミペイへのチャージが0.5%なので、1%還元のクレカより0.5%落ちますが、
毎月のチャージ可能金額が大きいです(POSAカード特典20万円分をフル活用可)
+α部分はキャンペーンで追加されるもの(今なら0.36ぐらい)
②各種JCBカード
上限額:月2万
還元率:3.0%
ファミマTカード以外のJCBブランドのクレカを複数持っていても、
チャージ可能金額はJCB各種カード合算で月2万迄です。
金額制限がありますが、別ルートで特定キャンペーンをしている場合を除き、
基本的にはこれが最も還元率が高いルートですね。
③クレカ利用無し(ファミペイ翌月払いでPOSAカード購入)
上限額:月10万
還元率:2.5%
翌月払いにした場合、翌月に口座引き落としになります(レジ支払いも可)
尚、上記①②等でチャージしている場合は、そちらから先に利用されます。
仮に②で2万チャージした状態であれば、ファミペイ上の利用可能残高は
12万になる筈(①②と③は併用可能)です。
ファミマとしては推しているサービスの様なので、頻繁にキャンペーンがあります。
◇楽天キャッシュに直接チャージ
楽天キャッシュには、特定経路で直接チャージ可能です。
但し、楽天市場で月2万の買い物をしていないと1.5%になってしまいます。
上限額:月5万
還元率:1.5~2.5% (楽天市場で月2万購入した場合は2.5%)
恒常的に楽天市場で2万以上購入している、或いは1.5%還元になってもいいから、
毎回ファミマでPOSAカード購入をしたくない、という場合は選択肢になります。
今後、ファミペイがPOSAカード購入特典(1.5%還元)を止めた場合、
このルートが唯一のお得ルートになる、という可能性もあるかもしれません。
(POSAカードの2%還元は、ずっとは続かないでしょうから・・・。
ただ、楽天も改悪続きなので、こちらが先に潰される可能性もあるでしょうか)
◇楽天証券での投信積立のデメリット
楽天証券で投信積立をする場合、デメリットは
「保有する投信残高に対するポイント付与が超渋い」
という点に尽きます。
この辺はSBI証券がトップの付与率を誇ります。
マネックス証券も相応に良く、auカブコムは大分落ちますが、継続付与があります。
楽天証券は、投信残高が一定金額に達したときに1度だけ支給する形で、
それも大した金額では無いので、ほぼ無いと言って良いと思います。
なので、相応の投信残高になる程に、楽天証券だと損になります。
◇投信残高に付与されるポイント(例)
以下に例を挙げてみます。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を2000万保有していた場合、
・SBI証券 :毎年8,400円
・マネックス証券 :毎年6,000円
・auカブコム証券 :毎年1,000円
・楽天証券 :毎年0円(2000万達成で1度2,090円分付与)
ちなみに同様に人気の投信である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の場合は、
SBI証券が毎年6,800円に下がり、他証券は全世界株式と同額です。
※但し、付与率はそこまで大きく無い為、金額が大きく無いと差が殆どありません。
逆に投信残高規模が大きいのであれば、最重要ポイントになる部分でもあります。
◇積立時に付与されるポイント(例)
一方で、クレカ積立を月5万実施した場合に付与されるポイントは以下です。
※楽天証券は楽天キャッシュから、楽天ギフトを2.5%で調達した場合
・SBI証券 :毎年6,000円
・マネックス証券 :毎年6,600円
・auカブコム証券 :毎年6,000円
・楽天証券 :毎年18,000円(3,000円+15,000円)
楽天キャッシュへのチャージが、いつまで今の水準で還元されるか分かりませんが、
少なくとも今の水準なら上記を実現できる状態です。
※楽天ギフトを月2万を3%、月3万を2.5%で調達すれば、年1,200円が更に付く筈です。
(近い未来に、クレカよりやや高い程度の1.5~2.0%に落ち着く気がします)
①SBIvs楽天の積立比較(月5万積立時)
1年間ではSBIのクレカ積立は6000円分、楽天は18000円分のポイントが付与
・全世界株式の場合、投信残高2857万迄は楽天、それ以上ならSBIが得
→47年目で逆転
・S&P500の場合、投信残高3529万迄は楽天、それ以上ならSBIが得
→59年目で逆転
②SBI証券vsマネックス証券のクレカ積立比較(月5万積立時)
1年間でSBIは6000円分、マネックスは6600円分のポイントが付与されます。
・全世界株式の場合、投信残高500万迄はマネックス、それ以上ならSBIが得
→9年目で逆転
・S&P500の場合、投信残高1500万迄はマネックス、それ以上ならSBIが得
→26年目で逆転
以上から、「月5万で投信を積み立てる場合」という条件であれば、
恐らく投信積立に一番最適な証券会社は楽天証券になります。
※もっと毎月の積立額が大きい場合は、多少話が変わってきます
◇投信積立戦略の最適化
多くの人は、楽天証券が最も効率良く投信積立を行える筈です。
私は早期リタイア志望で、月5万よりも多く積み立てを行ないますし、
既に相応に積立済なので、今からメインを楽天証券にする理由がありません。
ただ、ここで少し立ち止まって考えてみました。
・投信残高への付与が大きいSBIで投信を保有したい
・毎月/毎年の積立は、お得な所で行ないたい
この両立は、本当に出来ないのかどうか。
以下の手順で実施出来ないものですかね・・・?
1)他証券で投信Aを積立
2)他証券で翌年は投信Bの積立に切り替え&前年の投信AはSBIへ移管
3)他証券で投信Aの積立に切り替え&前年の投信BはSBIへ移管
SBI証券は無料で他証券会社の投信を移管してくれるサービスがありますので、
上記の様な感じで、定期的に移管する案です。
別に毎年ではなくても良いのですが、一定期間で切り替えても良いのではないかと。
回数制限とかあるのかなぁ・・・・。
上記手順が実施可能であれば、積立は楽天やマネックスでも行ない、
若干遅れてSBIに移して保有する、という運用も出来る、かな?
まぁ月5万程度の積立ペースなら、10年積み立てても投資残高へのポイント付与は
誤差みたいな金額なので、最後に1度だけ、SBIに統合する様な形でも良いですけどね。
10年、20年後に投資残高への付与率トップがSBI証券とは限らないですし。