◇新NISA制度について
2024年からNISAが一新され、ざっくりと以下の様な感じらしい。
<現在のNISA>
以下のどちらかのみを選択
積立:年40万×20年(計800万)
一般:年120万×5年(計600万)
<新NISA>
以下の両方を併用可(合計1800万迄)
積立:年最大120万(計600万迄)
成長:年最大240万(計1200万迄)
最大で年360万をNISA対象として投資が出来て、無期限で無税です。
また、売却したら枠が空き、再投資が可能になっているので、
スイングトレードで活用する事も出来ます。
(売却時は1年の最大枠ではなく、合計枠が空く形で、1年の最大額は不変)
NISA枠を使い切るのに最短5年掛かるので、最速で2024~2029年の積立になります。
◇S&P500積立民としての感想
為替や米国市場の動きを具体的に予想する事など出来そうにありませんが、
堅調なチャートを描き始めるまでに5~15年といった、
長い年月を要する懸念は相応に高いと思います。
過去の長期低迷期では、底値には1-3年程度で到達し、底値付近まで行った後は、
底値付近も含めて何年か上下しながら、段々と上がっていきました。
上下動中に底値を更新する事はありましたが、大きな乖離は無かったです。
その為、新NISAを催促で積み立てる2024~2028年の期間に積み立てても、
それが全く底値付近ではなく高値圏だった、という事は無いと予想しています。
むしろ、2023年から積み立ても強化して、底値付近で拾える様にするべき、
とまで思っています。
◇年360万という金額について
経済面で余裕のある人なら、年360万ペースの投資も可能だと思いますが、
世間一般的には年120万も難しいという世帯の方が多いかもしれません。
高収入世帯や共働き世帯(主にDINKS)等なら可能な割り合いは増えますが、
夫婦だと年720万になりますので、結構な額です。
群を抜いた高収入(年収が数千万~)は少数過ぎて例外と考えると、
元々生活費が抑えられている高収入世帯しか該当しません。
(あとは、自分の様な孤独な社畜とか・・・)
年360万積み立てのペースがどれぐらいなのか、軽く例示しています。
NISAに関係なく、5%運用で月30万を積み立てを続けた場合、
17.5年で1億円に到達する入金力になります。
(夫婦で月60万積み立てすると、11年で1億到達)
独身で早期リタイア志望の自分みたいなマイノリティおっさんは、
他に使い道も無いので・・・年360万を5年繰り返して早々に使い切ると思います。
◇新NISAでS&P500を買う場合の所見
米国市場低迷期に始まる新NISAに対する所見としては
「2024年から可能な限り早期に枠を使い切るペースで(S&P500を)積み立てる」
というものです。
別にS&P500ではなく、全世界株式にしても良いです。
今後5-10年では全世界株の方が、S&P500よりリターンが高いと予想されていますし、
そっちの方が、より分散もされていますから。
ただ、20年、30年という長期間を値上がり期待で放置しておけるなら、
S&P500で良いと思っています。
iDeCoと違い、いつでも必要なだけ利確出来ますし、子供の教育資金確保、
という目的でも新NISAを利用して良いんじゃないかと思います。
ただし、ほんの数年後に必要になる資金の場合は、
積立金額よりも資産が目減り低くなってしまう懸念がありますので、避けるべきです。
あくまでも、長期で積み立てておくなら、元本割れリスクをあまり気にせずに
積み立てておけるものではないか、というだけなので。
※以下、後日追記
◇余談(見かけた面白いYoutube動画)
「暮らしに役立つ理数系チャンネル」という名前で、
新NISA想定で1800万迄しか投資しない制限付きシミュレーションとして、
・年120万×15年の積み立て vs 年360万×5年の積み立ての比較
・↑から派生して、一括投資vs積み立て投資の比較
という趣旨の動画を拝見しました。
数字に強い人なら、ある程度は理解していた部分もあるでしょうが、
昔からemaxis slim S&P500が存在した想定での仮想チャートを作り、
色々なパターンで解説してくれているので、とても参考になりました。
自分の様に「ドルコストインデックス均等法で積立投資」を妄信気味の人には、
衝撃的でありながら、数字の事実を羅列し、納得も与えてくれる動画でした。
S&P500が低迷している昨今の状況では、当面を積み立てを続けるかどうかに関して、
勇気を貰える内容ではないかと思いますので、視聴をおススメします。